最近ふと思うことがある。あらゆるメディアで取り上げられるファッションネタって「若者」がターゲットな話がほとんどな気がする。新しものとか流行イコール「若者」というイメージが染みつきすぎているように思う。

30歳を超えている僕含め、もっと上の世代からしたら、メディアが取り上げる10代20代のファッショーシーンとか興味ない

まるでファッションそのものを楽しむこと自体が「若者」がやること、というイメージを植え付けられているのではないか

おしゃれは若者がすること、という悪しき風潮

だから、若いころはファッション(身だしなみ)に気を使っていたが、年を取ると意識しなくなる、なんていう風潮が出来上がってしまっているように思う。

僕らが普段目にするファッション関連のニュースや情報が「若年層向けのネタ」が主流になっていることで、大人がどんどん「ファッションそのもの」から意識が遠ざかる。この流れはリアルにあるのではないか。

まじな話、30歳も超えればガキ向けのファッションシーンなんて興味ないですからね。それが世間的に「おしゃれである」というように謎に定義されてしまえば、おしゃれすることに嫌気すら感じてしまうのは、ものすごく理解できる。

結果的に、多くの人を「ファッション」から興味を無くさせている。これは相当な悪でしょう。元々興味が無い人を振り向かせられない、ということだけではなく、興味を持っていた人に対して興味を無くさせているのだから、とんでもない悪だ。

これって、レディースも含めてファッション市場が衰退している要因の一つですらあると思うわけです。

日本人の平均年齢知ってますか?

平均寿命はよく話題なりますが「平均年齢」ってあまりフューチャ―されてません。で、いくつかというと

46歳!
(2015年における、国立社会保障・人口問題研究所による推計)

高齢化社会なわけですから、平均年齢も40代後半なわけです。こんな当たり前な事実がありながらも「若年層向けのネタ」ばかり提供されても、そりゃ振り向かないですよね。普段メディアがにぎわしている情報が、若者という少数な市場をメインにしているのですから。

市場規模から考えたら、30代40代、さらには50代に合ったファッションシーンにフォーカスすべきです。どこを見ても、アイドルとか若い世代を対象とした奇抜なファッションシーンにしか注力していないこの状況に疑問を持つべきである。

奇抜なデザインとかスタイルがすなわち「おしゃれ」という見せ方や位置づけされている感じが、大人を「ファッション」から遠ざけている。

これは僕個人的な意見であるが、上述のようなことだから、雑誌とかでみる「スナップ特集」みたいなやつが大嫌いだ。ネタみたいな格好しているやつを取り上げて人の関心を惹かせる見せ方なんて、オワコンじゃないですか?いつまでやってんだよ。

本来「ファッションシーン」を創り出したり、盛り上げたりする役割のメディアが、ファッションに興味がある人々に対して、逆に毛嫌いを起こさせているなんていうことを当たり前のようにやっている。

そんなことだから「知的」なイメージをファッションから欠落させている。これでは、大人たちからファッションに対する「価値」は見い出されないだろう。