「コロナだからとか知らんけどやる気ないなら中途半端に営業しなくていい!余計お客さん遠のくよ!」とコロナ禍の飲食店に思うことがありましたので書かずにはいられなくなりました。

(半分グチです。でも半分は消費者の今だからこそのリアルな本音です)

コロナ禍で外食頻度減ったものの、たまには外でおいしもの食べたいもの。先日はお肉料理屋さんに行きました。

いわゆるその街の人気店で、コロナ前はいつも満員でにぎわうお店。夜行きましたが今はガラガラ。他人事で恐縮ですが、飲食店入るたびにほんと厳しい状況なんだろうなーという思いになります。

そこで体験したこと、感じたことを書き記します。


今、客はわざわざ外食に出かけていることをお店側は理解したほうがいい

多くの人にとって外食は ”わざわざするもの” になり外食そのものに行くこと自体のハードルが上がりました。コロナ禍の状況では当然の真理ですよね。

そしてこのわざわざ来てみたフィルターが掛かった状態だと、お店側のサービスや質に対してシビアになりがち。そこにさらにガラガラの店内という状況が重なると接客態度などひとつひとつの細かいところまでムダに気になります

このようにコロナ禍のお客はナイーブ状態。とても敏感です。

そこでお店のやる気なさが伝わってくるものならとても不快な気持ちになってしまいます。(偉そうなこと百も承知でいいますが、「わざわざ来たのになんなの?」となります)

その結果、お店に行かなくなります。どんどん外食から遠のいていきます。

先日行ったお肉料理屋さんでの体験がまさにそうでした。


メニューを見ながら、

僕:「〇〇と△△をください」

店員:「すみません、〇〇は本日ありません」

店員:「あ、△△もありません」

僕の心の声:「え!?はじめに無いやつ言ってくれよ!」


にぎわってる店内なら「お店人気で混んでるから大変だよなぁ」程度にしか思わないが、ガラガラで明らかに暇な状況でこれ言われると「暇なのになんだよあの対応は!」と思うもの。なんなら「品切れじゃなくてそもそも用意してないんじゃね?」とまで思ってしまう。

店員のレベルが低いのは間違いありませんが、その店員の対応も含めてお店の評価です。わざわざ外食に行ってる意識が強い今は、ちょっとした店の対応に客は敏感なんですよほんとに。客も人なのでお店側が忙しければ同情できる部分があり細かいことはいちいち気にならないけど、暇そうだと気になってしまうんですよね。


さらに注文時の話ですが、お肉の盛り合わせを頼むと

店員:「2人前からの注文になります」

僕:「(連れが1人前は無理と言うので)1人前にできないですか?」

店員:「無理です。2人前からです」

僕:「じゃあいいです、頼みません」

僕の心の声:「いやさぁ、こんな状況で来てくれたお客さんなんだからもっと親切な対応できないの!?」

(連れとはこの時点で「この店さっさと出よう」となりました)


偉そうな客かもしれないし僕は飲食業界人でもありませんが、ビジネスパーソンとして言わせてもらうと、自分だったら1人前で出すし(こんなの当然じゃね?)、わざわざ来てくれたことに感謝の態度を示す!この状況下で機械的な対応はお店として致命的。

コロナでも来てやったんだからサービスするのが当然でしょ、ということが言いたいわけではなく、コロナで外食に行くというハードルが上がった客側の現実をお店側も理解した方がいいよとすごく感じました。

飲食店に限らずですが、基本的なこととしてお店側のやる気ってお客さんにも伝播するものですよね



結果、家でいいか感が強まりより飲食店離れが起きる

お店側から上述の ”やる気のない対応” をされると「家でいいや」なんなら「コンビニでいいや」となりお客の心から外食離れはさらに加速する。

ここ数か月の自粛ムードの中で芽生えた「家でいいや」「コンビニでいいや」の気持ちはわりと重く、

・飲食店で外食したいか
・家やコンビニでいいか

を天秤にかけるとほとんどの飲食店は負けますよ。(コンビニのおつまみや冷凍食品のレベルめちゃくちゃ高いですし)

”コロナの感染リスクがあるから外食を控えるようになった” ことは事実ですが、 ”飲食店のやる気なさ” によって外食を控えるようになっているのも事実です

「コロナはやる気も出なくなるほどインパクトあるんだよ」というのが飲食業界の本音かもしれませんが、その姿をお客にさらすことは自分で自分の首を絞めていることになるのでは?

中途半端な営業で満足を得られなかったお店は嫌いになり二度と行きません。実はこの中途半端営業が引き起こす ”せっかく来たのにがっかりした感” による客離れが飲食店の経営にジャブやボディブローのようにジワジワこれから効いてくるんじゃないかと思ってならないです。