田端信太朗さんの本「これからの会社員の教科書」は、タイトル通りビジネスパーソンにとっての教科書といえる内容で、ビジネス書としておすすめの一冊です。

社会人経験の浅い20代にとっては「初めて知る学び」があるはず。

さらに、30代40代にとっては改めて原点に触れることで「気づく学び」があるはずです。

若干煽るようなタイトルをつけましたが、あながちズレてないと思います。

これは自分の経験に当てはまりますが、知名度もない中小企業(決して人材の質も高くなかった...)でしか勤めたことのない自分からすると、新人時代にここまでの仕事の基本を会社や上司から教わった記憶はないw

例えば、本著にある「ファクトとオピニオンを区別せよ」なんて言ってくれる人に出会ったことなどありません。

情報を伝えるときに注意すべきことがあります。その情報は「曖昧な段階での状況報告なのか、決定した後の確報なのか」「自分の解釈が入った意見(オピニオン)なのか、客観的な事実(ファクト)なのか」をきちっと区別しておくことです。

(このような ”いち社会人として大切なこと” を語ってくれる上司は皆無でした)

33歳の今の自分は理解できているつもりです。

けど、理解できたのは、これまでのビジネス現場で誰かから教わったわけではないということ。

あくまで自分で本やネットから得た情報のインプットによるものです。


40代でこの本を読んで学ぶことありすぎはヤバい!?

本著「これからの会社員の教科書」を読んだ40代の方が「学ぶことありすぎ!」といった発言をツイッターでしたところ、著者である田端さんが「40代で学びありすぎとかヤバいよ」とツッコんだやり取りがありましたが、たぶんほとんどの40代のビジネスパーソンが深くうなずきながら読むと思いますw

まじで現実はこんなものではないのだろうか。

かく言う自分も、これまで勤めてきた中小企業で本著に書かれいる内容を学んできたかと言われれば、ほとんど学んでいません。

上述の通り、自分で本を読み、自ら学んだことの方が圧倒的に多い。

よくツイッター上で、「リクルート時代に〇〇〇を教わった」などといった名言やノウハウが語られているのを目にしますが、自分が生きてきたビジネスの現場では、そこまで心に刻まれるような経験はありませんでした。



【結論】新人だけでなく、30代40代も読むべきビジネス書

たくさんの会社やビジネスパーソンが存在する中で、本著に書かれている内容を直接的に教わる機会なんてほぼありません。

だからこそ、この本から受ける刺激は多い。

本著を読んでとにかく感じたことが、おっさんビジネスパーソンでもどれだけの人が書かれている内容を理解し、どれだけこういったことを言語化できるのだろうか?ということ。

おそらく、ほとんどのおっさんはこんなこと語れないと思う。

だからこそ、改めて原点に触れることで「気づく学び」を30代40代は感じられるはずです。


僕はたしかに心から想える「いい会社」「いい上司」に出会えなかった。

しかし、だからといって ”出会えなかった” で終わらせたくない。

だったらもう、自分が「新人時代にほしかった大人」になるしかないだろうと決め、社会に生きていく。


「仕事のためのアウトプット前提で本を読め」という部分で書かれていた、

頭脳労働にとって、読書は「原材料」です。かける曲がないとDJが成り立たないように、食材がないとシェフができないように、頭脳労働にとって、本を読むのは息を吸うくらいあたりまえのインプットです。

これはまさにそうです。

そして、本著がいかにアウトプットしやすい前提で書かれているかが読めばわかることでしょう。