モノが溢れかえり、過剰な”安売り”と”モノ余り”が起きているファッション業界の中で「欲しくても買えないブランド」は存在する。
代表的なブランドのひとつは、誰もが知っているSupreme。
新作発売時には店舗に行列が生まれ、ニュースで話題になるほどの熱狂ぶりである。
一体なぜ人々がここまで熱狂するほど人気なのか?
それはブランド力があるからに他ならないが、この「ブランド力」とは具体的に何なのかを深堀してみたいと思う。
流通する情報量が商品の流通量を上回ったとき、はじめてブランド化がはじまる
最所 あさみ(asami saisho)@qzqrnlつまり、世の中に求められている以上に商品だけ流通させてしまうと、ブランドが醸成される前に消費されてしまうということなんだなと。
2018/05/23 17:04:36
いかにブランド想起回数を増やして飢餓感をもってもらうかが大事ということなのかも🤔
田端@「ブランド人になれ!」Amazonビジネス実用でセールス1位@tabbata僕なりに言い換えると「ストーリー>プロダクト」であることがブランドにとって重要。 https://t.co/jegg3Xob2x
2018/07/21 10:12:00
わかりやすく言語化されていて、ものすごく腹落ちする。
しかも「ストーリー>プロダクト」この状況は、ネットによってより作り出しやすくなっているので、ブランド力を高めるためには非常に重要であることは言うまでもない。
「共感」に価値が生まれ、創り出されたカルチャーに人は集まる
Supremeを例に挙げると、ブランドとしての在り方が「まずは、自分たち(Supreme)に関わる仲間内で楽しむ」というスタンスを強く感じる。
日本でどう売るか?中国でどう売るか?よりも先にまず「仲間内」をターゲットにして巻き込んで、楽しくやることを大事にしている。
これらにエンドユーザーが「自分も仲間になりたい」「一緒に楽しみたい」と反応し、共感が生まれ、ブランドに対する大きな磁力となっているのではないだろうか。
これらのブランド力を創りあげる要素に、人々はドーパミンが溢れ出し熱狂する。「欲しくても買えないブランド」には共通した要素だと思う。
熱狂を生み出す入手困難な激レアブランド紹介
最後に、Supreme以外で偉大なブランド力を持つブランドを挙げてみます。
WTAPS(ダブルタップス)
90年代裏原ブームから現在も圧倒的な人気を誇る、東京を代表するストリートブランド。シーズンコレクション発売日には、渋谷にある旗艦店には毎回行列ができる。
goro's(ゴローズ)
店舗がある表参道には、毎日毎日入店待ちの列ができている伝説のインディアンジュエリーブランド。
「ここでしか買えない」どころか、その日実際にお店に入れてはじめて「今日は何が買えるか」がわかるらしい。
さらには、一見さんでは買えないアイテムがあるらしく、小売りの常識などゴローズには存在しないといっていい伝説過ぎるブランド。
GYAKUSOU(ギャクソウ)
アンダーカバーの創設者がナイキとタッグを組み「ランニングウェア」に衝撃を与えたブランド。
スポーツウェアでも「かっこいいものを着たい」という、ファッション好きのインサイトを見事に突いた。
HungerKnockOriginals(ハンガーノックオリジナルス)
ランニングやトレランといったアクティビティシーンを背景に持つカリスマブランド。
ギャクソウ同様に、スポーツアイテムへ「デザイン」「ファッション性」を落とし込み、ファッションシーンでも一目置かれる存在。
ここで挙げたブランドに共通していることは、「誰も持っていない」「どこにも売っていない」「ここでしかやっていない」という人々が熱狂するバズる理論がそこにはある。
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