なにもない自分に小さなイチを足していく。物事の出発点は「掛け算」ではなく、必ず「足し算」でなければならない。


堀江 貴文氏の一冊



堀江さんがあのライブドア事件で逮捕され、出所後最初に出した本がこちら。タイトルの通り、事件後全てを失い「ゼロ」となった氏が、働くことや生きることの意味を伝えてくれています。

まず、ホリエモンのこれまでが赤裸々に語られている点が意外です。ライブドア当時、僕らがメディアを通して見ていた氏は、「時代の寵児」「金の亡者」「傲慢」といったこの世の悪のような存在として取り沙汰されていたのを記憶している。

けど、この本を読めばリアルは違っていたことがすごくわかる。獄中生活中に部下たちから色紙が届けられて、涙を流していたなんてエピソードは胸熱です。

圧倒的な思考力や行動力(今や多動力なのかもしれませんが)を持ったホリエモンが「ゼロ」になった身から語られている内容は、僕らにとっても有益です。改めてなことではある内容かもしれませんが、「説得力」が違います。


物事の出発点は「掛け算」ではなく、必ず「足し算」
人が新しい一歩を踏み出そうとするとき、スタートラインにおいては、誰もが等しくゼロ。
物事の出発点は「掛け算」ではなく、必ず「足し算」でなければならない。ゼロに何を掛けたところでゼロ。
まずはゼロとしての自分に、小さなイチを足す。小さく地道な一歩を踏み出す。ほんとうの成功はとは、そこからはじまる。
もし、あなたが「変わりたい」と願っているのなら、僕のアドバイスはひとつだ。ゼロの自分にイチを足そう。掛け算をめざさず、足し算からはじめよう。
これだけの実績を残してきた人が「小さな足し算からはじまる」と言われているのだから、ガタガタ言ってないで小さなイチを足すことをはじめる。肝に銘じるべき言葉である。


唯一の手段は「働くこと」
どんなにたくさん勉強したところで、どんなにたくさんの本を読んだところで、人は変わらない。自分を変え、周囲を動かし、自由を手に入れるための唯一の手段は「働くこと」なのだ。
とにかくこの本の中では「働くこと」という言葉で締めくくられている部分が多い。どんだけ仕事が好きなんだよって話ではなく、言い換えれば「行動すること」が何より大事である、ということを説いていると解釈できる。

いくら知識を蓄えて「やった気」になっても、「やる」「やりきる」でなければ意味がないよ、と。


経験とは時間が与えてくれるものではない
経験とは時間が与えてくれるものではない。何かを待つのではなく、自らが小さな勇気を振り絞り、自らの意思で一歩前に踏み出すこと。
経験とは、経過した時間ではなく、自らが足を踏み出した歩数によってカウントされていく。
これも「行動する」ことの重要性を書いている。時間が解決するとか、時代が解決するとかって、その前にそもそも「行動」が先にあっての話しですよね。


没頭するから好きになる
心の中に「好き」の感情が芽生えてくる前には、必ず「没頭」という忘我がある。
読書に夢中で電車を乗り過ごすとか、気が付くと何時間も経っていたとか、そういう無我夢中な体験だ。
没頭しないままなにかを好きになるなど基本的にありえないし、没頭さえしてしまえばいつのまにか好きになっていく。
今まで自分が好きになったモノ、コトを思い出すと、確かにそこには没頭があった。僕は幸い!?と言っていいかはあれだが、学生時代に本気でスポーツをやっていたのでこの「無我夢中な体験」がどういうものかわかる。

うまくなりたい、勝ちたい、だから無心でがんばれた経験がある。まさに没頭していた。だから楽しいとも思えたし、好きになる感覚もあった。

大人になっても同じ。スポーツでも仕事でも。


突き抜けられる人
物事を「できない理由」から考えるのか、それとも「できる理由」から考えるのか。
突き抜けられるかどうかは能力の差ではなく、意識の差である。
すごくシンプル。でも99%の人は「できない理由」から考えるのだろう。


挑戦と成功の間をつなぐ架け橋は、努力しかない
努力という言葉には、どうしても古臭くて説教じみた匂いがつきまとう。できれば使いたくない。
でも、挑戦と成功の間をつなぐ架け橋は、努力しかない。その作業に没頭し、ハマっていくしかないのである。
成功したければ挑戦すること。挑戦して、全力で走り抜けること。その全力疾走のことを、人は努力と呼ぶ。
この本の中で僕が一番好きな言葉がこれ。努力というあたりまえのように使われるどこか美化されたこの言葉。

じゃあ一体「努力」って何?

この問いに対する答えが「挑戦と成功の間をつなぐ架け橋」。この言葉がものすごくしっくりくる。


有限の時間をどう生きるか
「自分の時間」を生きるのか、それとも「他人の時間」を生かされるのか、常に意識化しておく必要がある。
サラリーマンである自分にはすごく痛い言葉.....。これを意識しておかなければ、確実に「他人の時間」を生かされて終わる。

文章も非常にわかりやすく、すらすら読み進められる良著です。小難しいことは書かれていなく、シンプルかつ的確な内容。ビジネス書ではなく、人生書といえるおすすめの一冊です。


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