2極化

Amazonなどによって変わり続ける買い物の在り方。これからの買い物は、楽しむものとそうではないものへ明確に分かれていくに違いない。

具体的には、『補充で買うモノ』と『わざわざ買うモノ』に分かれる。

それぞれを深堀するとこうではないか。

■補充で買うモノ
これに当てはまる筆頭は日用雑貨。ワクワク選ぶ楽しみもなく「買い物という行為」自体が手間であり、省きたい。AIやIoTが進んだ近未来では無意識で勝手に送られてくるモノ。例えば、トイレットペーパーが残り1ロールになったら新しいのが届く、という世界である。まさにAmazonが創ろうとしている世界ではないだろうか。

■わざわざ買うモノ
わかりやすくブランド品を挙げるとすれば、ロレックスやALDENなど。それを選ぶ、触る、試してみる行為にワクワクするモノ。高級車なども含め、いわゆる嗜好品である。

このように、テクノロジーが進んでいくと、より鮮明に買い物が2極化していくのではないだろうか。『補充で買うモノ』側はあらゆるテクノロジーによって消費行動から「わずらわしさ」が取り除かれていく未来が想像できる。

一方で、テクノロジーが進むと『わざわざ買うモノ』で体感する人間の本質的なワクワク感というものがより際立ち、「ブランド価値」へとフォーカスされていくのではないか。

アパレル企業にとっては、自分たちが「補充で買われるもの」なのか「わざわざ買われるもの」なのかを理解し、戦略的に価値を提供していくことが求められる。