アパレル企業よりIT企業発のファッションアイテムの方が売れる。こんな時代が来てもおかしくないと感じている。

ネットショップを簡単に作れるサービスや決済システム会社をグループに持つ、いわゆるIT企業の「株式会社hey」がまさにそれを体現していてとてもおもしろい。





ロゴTシャツやシャツをイケてるデザインで仕上げているhey社のアイテム。企業ロゴがそもそもファッション性を意識したかのようなデザインとなっているということもあるが、完全にファッションアイテムである。



AppleやGoogleが洋服を出しても売れる!

お馴染みのロゴを前面に出すのはさすがにナンセンスかもしれないが、例えば、Appleからバックパックが発売!なんてことになったら売れると思いませんか?

Googleからデニムパンツが出る!となったらめちゃくちゃ気になる。

発売される商品のスペックどうこうの前に、「Appleの製品はすばらしい」「時代を切り開いてきたAppleという企業はすばらしい」というブランド(企業)価値を僕たちは”認知”し、意識の中にすり込まれているので、洋服だろうがバッグだろうがなんでも売れると思う。

アパレル企業がカフェなどの飲食事業をやるように、その逆パターンでアパレル企業以外が洋服を売りはじめたりする波が、これからどんどん活発になっていきそうな予感を感じずにはいられない。



飲食店などのユニフォームが人気だったりする

実際、カフェの従業員が着るTシャツのデザインをファッションブランドが手掛けていたりするケースがあり、店舗でそのTシャツが販売されているなんてことは実際にある。

そのお店がおしゃれだったりイケていたりすれば、そのTシャツもイケているという価値がもたらされる。まさに、これが付加価値というやつ。



企業が持つブランド価値は、洋服をはじめとしたモノにも落とし込める

結局、ブランド(企業)にストーリーや価値があれば、IT企業だろうが飲食屋だろうが、洋服といった一見無関係に思える領域もやれてしまうのだと思う。

しかも、生産背景など持っていなくても、生地ボディメーカーの既製品にプリントを入れて、オリジナルのタグでも付けておけば、売れるものは売れてしまうもの。(言い方乱暴ですが)

「モノ自体それに価値はない」といわれ、体験やストーリに共感が生まれる時代だからこそでもある。

洋服は洋服屋さんから買うモノ。という今までの当たり前が崩壊し、IT企業から買うモノへ変化を遂げることは大いにあり得る。

これまでの業界の常識やしきたりといった”時代に即していない”ことをのみ込もうとしている波の予兆をじわじわと今、感じている。


ここまで述べてきた、ブランド価値の認知といった内容は、今話題のふろむだ氏の著書『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」できまっている』の中で語られている、「認知バイアス」や「錯覚資産」に通ずる話でもある。

一個人としても「ブランド人」が価値を持つ時代において、この本はめちゃくちゃオススメです。